

相続税について-相続の流れ-

相続税は、親族などが亡くなったことにより財産を受け継いだ場合や
遺言により財産をもらった場合に発生する税金です。
人が亡くなった際にしか発生しない税金ですので、
一般的に相続税の申告の経験がある方は少ないのではないかと思います。
まずは相続が発生した後の大まかな流れを確認しながら、
その流れにおいてどのような問題が起こり得るのかなどといった観点から、相続税に関する理解を深めてまいりましょう。
1 | 被相続人が亡くなる | 市区町村に死亡届を提出します。 |
2 | 遺言書があるか確認する | 遺言書がない場合は民法によって相続順位、相続分などが定められています。遺言書がある場合でも、遺留分などに配慮する必要があります。 |
3 | 相続人を確定する | 配偶者、子(子がいなければ親、親がいなければ兄弟姉妹)が相続権を持ちます。内縁の妻や離婚した前妻には相続権がありません。 |
4 | 相続財産を調査する | 財産以外に借金などの債務も全て把握します。 |
5 | 単純・限定承認、または相続放棄の手続をする (限定承認、相続放棄は死亡の日より3ヶ月以内に申請) | 単純承認…財産も借金も引き継ぎます。 限定承認…財産の範囲内で借金を引き継ぎます。 (相続人が自己負担する借金は引き継ぎません。) 相続放棄…財産も借金も引き継ぎません。 |
6 | 遺産分割協議を行う | 相続人が集まり、誰がどの財産を取得するかを話し合い、遺産分割協議書を作成します。 |
7 | 遺産の分配、名義変更を行う | 不動産所有権移転登記や預貯金の名義変更を行います。 |
8 | 相続税の申告・納付 (死亡の日より10ヶ月以内に申告・納付) | 税務署へ申告・納付をします。 |